安倍晋三首相の「アベノミクス」は、李明博大統領の「 MBノミクス」と似ている。ウォン安ドル高(円安)を誘導し、輸出大企業をサポートし、建設投資に莫大な金をつぎ込む方法に違いはなく、その副作用として、庶民の生活が徐々に厳しくなっていくのも同様の流れである。しかし、日本社会は安倍が目指している方向がMB時代の韓国と同様の方向に向かっているのかというと、必ずしもそうではない。 先月幕を下ろしたNHK朝ドラマ<あまちゃん>は、日本の素顔は韓国社会とは異なっているのを改めて確認させてくれた。東京の女子高生、天野アキは、夏休みに母親の故郷である岩手県の小さな漁村に訪ねていって、しばらく居残ることにした。東京の学校ではイジメを受けて憂鬱な日々を送っていたアキは人情豊かな漁村のコミュニティへの仲間入りができ、性格があかるく変わる。 アキの母は家業の海女(あま)より歌手になるという夢を抱いて80年代半ば..